こんにちは
最近、『わたしを離さないで』という小説を読みました。
そして読後、胸にザラッとした感じが残りました。
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「どこかで、感じたことがあるな」と思ったら、『ウルトラマンタイガ』『娘よ』を観た後にも、似たような感じが残っていました。
母娘
『娘よ』は2014年に公開された、パキスタンの映画。「娘よ」ってYouTubeで検索したら芦屋さんの歌ばっかりヒットする…。
舞台はパキスタン。部族間の争いを終わらせるために、10歳の女の子が、白寿を迎えてそうな殿方と結婚させられることに←流石に白寿は行ってないわ! ←と1人でボケツッコミ
それに女の子のお母さんが抵抗して、逃走する映画。
ラスト、見つかってお母さん撃たれたところ、協力者に病院に搬送されるところでエンドロール。
これから、どうなるのかを明言しない。逃げ切れるのか、そもそもお母さんは生きられるのかも。
逃げ切るのは無理があるのかもしれないけど……。アメリカとかに亡命すればイケるかもしれないけど、パスポート・ビザとか空港とかがなぁ…。
多様性を描いたウルトラマン
『ウルトラマンタイガ』は2019年に放送されたドラマ。
『ウルトラマンタイガ』、初期はザラッとした終わり方が多かったんです。何度エンディングが始まったことに「えっ?」と思ったことだろう。何度モヤモヤしていただろう。
例えば私の好きなエピソード「きみの決める未来」
ヒロイン(?)のピリカが仲良くなった子は、実は侵略者の駒だったという。本人は「辞めたい」と思っているけど、それが彼女に課せられた使命だから辞めることはできない。
最後の最後で自分の体を解毒剤にして、ウルトラマンに助太刀はして侵略を止めることはできましたが…。ただ、もう消えたんだよね、彼女は。
翌日、ピリカがいつもの仕事を始め、パソコンをカタカタ言わせはじめます。
ここでエンディングが入る。
ピリカがこれから、この現実にどう向き合うのかに一切触れず。彼女が抱いたであろう感情にも触れず。
何のために生まれたのか
先日読み終わった、『わたしを離さないで』
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主人公たちはヘールシャムにある施設で育った、クローン人間(多分)
彼女達はただ1つの目的のためだけに生み出され、その目的のためにしか生きられない。
その目的は、臓器提供。
そりゃ、「臓器提供」は大事なこと。その臓器で救われる人は、本当にたくさんいるから。
でも、それは当人の意思があった上でのこと。無理やり取った上、売買するとか論外じゃ!
長年サブリミナル効果みたいな教育を受けていたんですよ。それ以外の選択肢を知らない子です。
友達と恋人が臓器提供後に亡くなった時、1人浜辺を見るシーンはモヤモヤしました。これから、彼女も臓器を提供するんだろうな。それ以外の道を知ることも出来ずに……。
But!
でも、胸にザラッとした感じの残る終わり方は、嫌いじゃないです。
だって、見終わったあとに、色々と考えることが出来るから。
『ウルトラマンタイガ』は、誰かが望んだ未来と自身が望んだ未来の不一致について。
『娘よ』は女性問題と権利の格差。あと「母親って凄いな」ということ。私もいつか結婚して、子どもを授かったら、ああなるのかな?
『わたしを離さないで』は……生と心かな。多分
『美女と野獣』は、「もし『美男と野獣(♀)』だったらどうなるのか?」という非常にしょーもない疑問。
今聞いている曲。
↑好きです。「どっちが」とは言いませんが。
おまけ
はっ!読み終わった後の感じを軽くしないと!!
よし、奥義を出そう!
そう言えば、今回のサムネ、実はミスなんですよ。ちゃんと色彩豊かな写真を貼っていたのに、操作を忘れてて、本の表紙になってました。
投稿されてから気付いたんですが、「こっちの方がいい」と気付いたのでそのままにしました。