こんにちは
今、『篤姫』を観ています。26話(家定が死ぬ回を観るのが嫌で、観るペースが落ちている)。
時は、幕末。
黒船はもう来た。ハリスへの対応。国を開くべきか、開くべきでないのか…。200年以上の歴史がある幕府はなくなるのではないか。
そんな話を家定は篤姫相手に話していたんです。
篤姫は、ふとこう言いました。
「私は、この時代に生まれて幸せだと思いました」
今、21世紀の平成、令和の世に生きている私にとっては、江戸時代なんて遠い昔にあったもの。明治・大正ですら大昔のようなのに。
でも彼女たちにとっては今。
今まで当たり前だったもの、常識、考えが全て、凄まじい勢いで覆されようとしている。
例えば、開国の件。200年くらい鎖国していた国ですよ。恐らく、全てが日本だけで完結していた。海外のことなんて簡単にわからない。
ミクロな目で見てみると、こうなる。
日々を生きていて、明日のことなんて分からない。ただ、季節の移り変わりを愛で、家族一緒に暮らし…。
それが突然開国。赤鬼のような異人がわんさか入ってくる。如何に変わるのか。
変化って、いつの時代も怖いと思うんですよ。
今だって、これから先、どう変わっていくのか分からない。「コロナ」という、たったの3年前には無かった単語。そのたったの3文字でどれだけ変わったのか、変わるのか。
私も幸せですよ。
「この時代に生まれて来ることが出来て幸せだ」という訳じゃないんですけどねぇ。
わが恋はゆくへも知らずはてもなし逢ふを限りと思ふばかりぞ
by.古今集