とんでもないものを読んでしまった。
数年ぶりにそう感じています*1。
こんにちは
中国の小説家である、
この小説は20年程前に映画化されていて、そちらは去年観たことがあったんです。
予告見つかりませんでした…。
中国では放映が禁止されているそうです。中国の作品なのに。
BOOKデーターベースさんのあらすじをお借りします。
生と死、愛と別れ、幸福と苦痛、時間の神秘―。
四十数年の時を経た今、老人が朗々と民謡を歌い、自らの過去を語る。
激動の中国を生き続けた、ある家族の物語。中国および諸外国で今なお読み継がれ、中国文学史に残っていく名作。本国一千万部超のベストセラー、四十ヵ国で翻訳出版。
40ヶ国で翻訳されたんだ。
そうだ、Amazonのあらすじも借りよう。
1940年代の中国。資産家の福貴は、博打に明け暮れる毎日。
ある日、博打の借金のため、全財産を失い、妻の家珍は子供たちと家を出て行ってしまう。すべてを失った福貴は、影絵芝居で全国を巡演し生き延びていく。
戦火の中をかいくぐり辿り着いたわが家で、貧しいながらも家珍はやさしく福貴を迎えてくれた。しかし、娘の鳳霞は言葉が話せなくなっていた…。
これに合わせて、原作のあらすじを書きます。
福貴が全財産をなくしたとき、奥さんは妊娠中でした。
奥さんが家を出たのも、奥さんの意思じゃありません。全財産を失ったと聞いて、奥さんの父親が無理やり連れ帰りました。4歳だった娘さんだけは温情で残されました。が、奥さんは出産から半年経ったころ戻ってきました。生まれたのは男の子でした。
たまたま町に出たら徴兵され…。
娘さんが話せなくなった原因は病気になったこと。話せなくなるだけでなく、聴力も失っています。
後に、福貴は家族を全て、喪います。小学生だった息子さんも、無事に結婚した娘さんも、どこまでも福貴を愛した奥さんも。娘さんを大切にしていた義理の息子さんも、幼かったお孫さんも…。
ここで一言。
お涙頂戴の物語なんかじゃありません!!
本当に!!!!
1つ引っかかっていることがあるので書きます。
血
娘を喪ったとき、福貴はこう感じました。
おれの子供は二人とも、出産と引き換えに命を落としたのだ。
有慶は他人の出産、鳳霞は自分の出産のために。
「有慶」は息子さんの名前、「鳳霞」は娘さんの名前。
どっちも縁起の良さそうな名前なのになぁ…。
有慶の場合
確かに息子さんの死因には、出産が関わっている。
県知事の妻は、有慶の通っている学校の校長だったんです。
校長が出産の際、出血多量で死にかけてしまい…。
そこで、生徒たちの血を使うことにしたんです。校長のために献血をすると聞いて生徒たちは喜んだんです。
有慶なんか、靴も履かずに、病院まで駆け出して…。
有慶の血液型がたまたま校長と同じだったので、献血をすることに。息子さんはそれを聞いて叫んだほど、喜んでいたんです。
採血は少量のはずだったんです。でも、病院側は
顔が真っ青になり、唇も白くなり…。有慶が震えながら「クラクラする」と訴えても続行。
有慶の血がほとんど抜かれても続行。唇がどす黒くなっても、採血を続け…。
有慶が倒れると初めて医者が呼ばれたんです。
医者が調べると、心臓が停止していました。
医者は深刻に受け止めず、一言だけ採血係に言いました。
「まったく、バカなことをしてくれるな」
は?
こっちもクラクラしてきた。頭に血が上ってきた気がする。一旦休もう。
賛美聞いて復活してきました。
鳳霞の場合
鳳霞は無事、成長。彼女は縁があり、結婚。旦那さんに本当に大事にされていました。
出産の際、難産・出血多量で亡くなりました。
あれれ~?
もやもやの原因は多分これ↓
そういうものなのかもしれない。でも、子どもの血液を全部抜くな。いや大人相手だろうと駄目だけど。血液が如何に大切なのかを知っていたからこその輸血だった。でも、貧乏人の子どもにとっても、権力者の妻にとっても、血の重みは同じはずなのに。
1人の負担が大きくならないように、よく街頭で献血を呼びかけているんだろうな。
よし、これ以上はやめよう。傷を抉ってしまう。
10月になってました
今月のブログの背景色は「柘榴色」。カラーコードは「#C92E36」です♪
今聞いている曲。
↑これらの中だと、この曲が1番好き❣